兵庫石

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■所在地大和町
■登録ID5367

 成富兵庫茂安は、永禄3年(1560)に、現在の佐賀市鍋島町増田で生まれました。佐賀藩の武士として活躍し、35才頃から土木技術を学び、水利事業にたずさわっています。
 成富兵庫茂安は嘉瀬川から佐賀城に水を引くための水利事業にも取り組みました。その石井樋を構築する際に、大和町の都渡城原の山に登り、大きな石の上から川の位置や分岐する場所を決めたと伝えられており、その大きな石を兵庫石と呼んでいる。
 

出典:都渡城ふるさとの歴史と民話 P17~P18

 兵庫石の高さは約6メートル、石回り13メートル(松永一成ら2017年12月計測)にもなる巨石である。地元の人の話によると、昭和の初め頃は、見晴らしが良く、上都渡城に住む子どもたちの遊び場になっていてた。その頃は、兵庫石から嘉瀬川が一望できたという。そこで大人から、ここは成富兵庫茂安が石井樋を構築するときに兵庫石の上で構想を練っていた場所だど教えられ、現在まで伝えてきた。

出典:地元聞き取り

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