シチメンソウ

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シチメンソウ

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■所在地佐賀市嘉瀬町
■登録ID52

 嘉瀬町では嘉瀬川河口と本庄江河口に生育しているが、ウラギクやヨシ、ヒロハマツナなどと混生していることが多い。
昭和62年5月に昭和天皇が全国植樹祭に行幸された折、東与賀大授搦地先のシチメンソウを御覧になってから、急に脚光を浴びるようになった。アカザ科の塩性植物で葉をかめば、塩分を含んでいることがわかる。葉は棍棒状で横断面が円形。若い時から部分的に淡紅紫色や淡緑色をしており、秋になると全株が鮮かに紅葉して美しい。12月になると種子を落として枯れる。有明海北部の河口や干拓地先で、満水の時に冠水し干潮に潟地になるようなところに群落をつくっている。
 全国的に生育地が限られていて環境省の絶滅危惧Ⅱ類種に指定されており、佐賀県でも絶滅危惧Ⅱ類種に指定され保護の対象となっている。

出典:嘉瀬町史 (P.169)