櫨(はぜ)の実採り歌

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櫨(はぜ)の実採り歌

■所在地佐賀市嘉瀬町
■年代近世
■登録ID42

 享保2年(1735)頃、北島武大夫が佐賀平野に櫨(はぜ)を植えてから佐賀平野は木蠟の本場として、明治初年まで米に次いで高い生産量を誇った。嘉瀬川の堤防などでも真っ赤に色付いた秋の紅葉は見事なものであった。冬になると寒風に曝されながら一杯に実った櫨の実採りが行われていた。その時歌われたのが櫨の実採り歌である。
「冬の寒い日に、木登りまでして食わなきゃ食えないか。情けない。今日の仕事はさむくて捗らず、食うにゃ冷たい目に合う。情けなし。」

出典:嘉瀬町史 (P.166)