獣類供養塔

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獣類供養塔

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■所在地佐賀市久保泉町
■年代近世
■登録ID2920

 川久保の宿をそれて西へ約100mの所に螢橋がある。これを渡って北方約1キロメートルの鈴隈山中腹にある。
 享保14年(1729)に建立されたもので、「回向、猪鹿六六〇有余、大小諸畜類之幽魂、業性転滅……享保第十四己酉年、二月二〇有八日」とある。八角形の基礎石の上に建てられた石幢形の塔であって塔身は八角柱である。鍋島吉茂公年譜によると、享保13年(1728)6月18日「為御遊猟川久保御越同日御帰座」、享保14年(1729)4月9日「為御遊猟川久保御越同日御帰城」とあるので、佐嘉藩主がこの川久保方面で狩猟を行っていたことが知られ、この猪鹿供養塔は藩主の命によって建立されたものであろう。

出典:金立・久保泉地区文化財要覧p.31