太閤石

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■所在地佐賀市富士町大字畑瀬
■登録ID2825

 西畑瀬の道沿いの田んぼのなかに長さ1m、幅50cmほどの平たい石がある。腰掛けるには恰好の石である。しかし、石に腰掛けると腹が痛くなるといい、地元の人が座ることはない。豊臣秀吉が名護屋へ行くときに、当地を通り一休みされたときに座った石といい伝えられ太閤石という。千頭の馬が休んだという千駄ケ原という地名が残っている。
 秀吉がこの石に腰を掛けたかどうかはわからぬが、名護屋に在陣中、母大政所の病気で伏見へもどり、再び肥前へ下向したとき、佐賀上道(現大和町春日付近)を通っている。文禄元年(1592)10月のことである。川上川の下、名護屋渡りというのは、そのとき秀吉が渡ったので、そう呼ぶようになったという。現在は、畑瀬団地前の付替え国道の脇に移転している。

出典:富士町史下p.626〜p.627