須田浮立

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須田浮立

■所在地佐賀市富士町大字小副川(須田)
■登録ID2817

 明治6年5月から100日間も雨が降らず大干ばつとなり田植えもできなかった。南山村市川の天衝舞浮立を雨乞い浮立として奉納することとなり、野中勘兵衛ほか7名を師匠として招き浮立の習得をした。小高い山に登り火を焚き雨乞いの浮立をした。現在は10月第3日曜日に行われている。もとは10月17日であった。
(1) 組織
 須田、御殿、矢櫃の3つの古賀に分かれている。
(2) 次 第
11時より須田公民館を打ち出す。バレン(まといのような形をしており、頂に須田浮立と書かれている)-鉦(9名)-扇-笛-大太鼓-鉦(9名)-銭太鼓の順で行列をつくり、集落の一番上にある権現社に向けて出発する。囃子は道行きを奏しながら進む。権現社への道はたいへん狭く行きにくいので鳥居そばで、鳥居がかりを奏し、ついで庭がため、マクイを奉納する。
 権現社の奉納が終われば次の場所で奉納する。
 ①祐徳神社 民家の庭先より祐徳神社へ奉納する。大太鼓を神社の方に向けて行う。
 ②白鬚神社、天満宮、九郎神社、春日神社へ浮立を奉納し、区長宅への奉納が終われば公民館で打ち納めを行いすべて終了する。

出典:富士町史下p.588〜p.590