丑の日さん祭り
丑の日さん祭り
■所在地佐賀市富士町
■登録ID2808
旧暦10月から11月の丑の日に田の神を祀る行事が各地で行われる。田の隅に刈り残していた3株か5株の稲をこの日に刈ってきて、ニワナカに据えた臼の上に内側に向けたミ(箕)をのせ、稲株と供物を供える。2月の丑の日の出丑に対して入り丑という。
市川 タナテンジンサン (田の天神の意か) マツイという。旧暦10月の中の丑の日に残していた稲を刈り取り、家の中の土間に臼を据え、臼の上に箕をおき、稲株をのせ、五つ組の御膳(ナマス・吸い物・煮シメ・お頭付き魚の煮物・ツボ)にお神酒と赤飯を添えて供え物とし灯明をつけて祀る。
藤瀬 12月の丑の日に臼をニワナカに置いて、箕を乗せて一升マスの中に一重ねの餅を入れ、サカキと灯明をあげる。田の隅に刈り残していた稲株を、この日に刈ってきて箕の上に乗せる。入り丑(秋)のときは2人前の御膳をあげる。出丑のときは餅(ケーラン)をあげる。
出典:富士町史下p.537〜p.538