淀姫神社

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■所在地佐賀市富士町大字上無津呂2844
■年代古代
■登録ID2720

 祭神 豊玉姫命 玉依姫命
   高皇産霊神 猿田彦命 句句之智命 保食神 大山祇命 新田義貞 鎌倉景政
 創建の年代は詳かではないが、文久3年(1863)9月に1350年祭の執行があった記録がある。これから推して6世紀前半継体天皇の御宇の勧請であろうと察せられる。
 正親町天皇の永禄4年(1561)領主神代勝利、仝長良の父子兵を率いて川上に陣し、龍造寺氏と戦った。戦いに敗れて此の地に走り来って救いを求めた。社人賀村大和守舎種は神代父子を社内に匿くし、俄に村民を集めて、大祭の態をして、神楽を奏して居た。追兵が来て、探索したけれども見付け出すことが出来ず、怒って火を放ったので社務所並に文書等はその時焼失したけれども社殿には及ぼないで、神代父子は無事にのがれることができた。追兵が退いて後、神恩の大であることを謝して、即座に佩刀2振を奉った。後神埼郡三瀬に帰城するや、田7町5反余を奉納して神代家鎮護の神と仰いだ。
玄亀2年(1570)2月長良公社殿全部改築。貞享5年(1688)神代利実修築をする等崇敬一方ならず、神埼・小城・佐賀に亘る十二ヶ山の崇祀として神威嚇々。明治6年(1873)郷社に列せられる。祭神高皇産霊神外六柱の神は無格社合祀によって追加した。

出典:富士町史下p.390〜p.391

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