えびす、大黒さん

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■所在地佐賀市鍋島町蛎久
■登録ID2624

 福の神としてえびす神の信仰も全国的に広がっている。えびす像は左に鯛を抱え、右に釣竿を持って鯛をつりあげた姿をしており、満面笑みをたたえている。えびすは大国主命の第三子で「えびす三郎」と呼ばれた。城下町佐賀の商工業者信仰対象として絶対的な信仰圏をつくりあげている。
 えびす像の多いことは、恐らく全国一にランクされるのが佐賀ではないかと言われている。これは他県では見られない信仰遺物である。農家では大黒天をまつるのが普通である。その像は頭巾をかぶり、右手に小槌、左手に背負った袋の口を握りしめ、米俵の上に立っている。農家では台所や食事室の一隅に神棚を設け大黒天像をまつり経済繁栄を祈っている。

出典:鍋島町史p.182