石長寺小路

石長寺小路

■所在地佐賀市赤松町
■登録ID2521

江戸時代の通称地名。佐賀城下の武家屋敷敷地。佐賀城の西に位置し、通りは石長寺の東側を南北に走り、また南北の通りの中ほどから西に走って精町小路に接する。弘化2年の総着到によると、居住する武士は6名、その総石高281石。平均石高は46石余となり、主に下級武士の居住地であった。元文5年屋敷帳によると、平士2人・平明鑓5人・徒士1人が居を構えている。小路名の由来ともなった曹洞宗石長寺がある。これは佐賀郡久池井村玉林寺の末寺で、創建年代は不明だが、開山は霊岳。敷地は3反1畝20歩。「明治7年取調帳」では「石長寺名」とあり、与賀村の枝町として見える。与賀村は明治14年に与賀町となるが、当地は明治前期に与賀町のうちに含まれるようになった。

出典:角川日本地名大辞典