粉搗き十五日(ねはん会)
粉搗き十五日(ねはん会)
■所在地佐賀市大和町
■登録ID2264
2月15日は米や麦をいって粉をひき、砂糖や干柿の皮の乾燥したものを小さく砕いて入れたり、もち米をもみのまま焼いて「米の花」とか「飯花」というものを作って混ぜた。この粉のことを「こうせん」とか「こうばし」という。井手地区あたりでは「ごうへらし」といっている。そして「つけ木」(薄い板様の木片の両端に硫黄をぬり火をたきつけるもの)を切って作ったさじですくって食べた。これはもともと仏教関係の行事で釈尊が沙羅双樹(印度原産のりゅうのうこう科の常緑喬木)の下でねはんに入寂するのを祭り、不生不滅の解脱の境を求める行事といわれ、子どもたちはこの日、おしゃべりをしないで口をつつしむようにと言い聞かされていた。
出典:大和町史P.634