揚心流捕手目録

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揚心流捕手目録

■所在地佐賀市大和町
■年代近世
■登録ID2249

 長い巻物に墨で鮮やかに図を入れて揚心流の基本型を示した免許状で、これは万治3(1660)年6月28日付である。昔の慣例によると、こうした免許皆伝はいわゆる自分の嗣子か愛弟子の中の1人にしかやらなかったものである。最後にこの揚心流の禁制として五ヵ条をあげているが、この五ヵ条に背く時は摩利支尊天の罰を受けると戒めている。
 摩利支尊天は印度の神で、火星の女神をいい、国を護り兵戈を救う大力があるというので、武士や力士等の守り神であったという。
 これを納めてある箱は嘉永元年(1848)で、この目録より後に作ったものである。

出典:大和町史p586