副島種臣弘道館教授となる

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副島種臣弘道館教授となる

■所在地佐賀市西与賀町
■登録ID218

実兄、枝吉神陽の心配で弘道館、目達原分校の教授に就任し、毎日徒歩にて今津より目達原まで、24kmの道のりを通勤した。
のち弘道館教授枝吉神陽の病没に際し、本館に転勤となった。当時、弘道館生徒であった清水熊之助氏(10代西与賀村長清水宇吉の父)の談によれば、朝食を済ましてすぐ種臣先生宅をたずね先生に伴われて通学していたが、出発前には必ず天をあおいで天候を見定め笠を横にしばり途中雨が降り出そうと、雷鳴にあっても一向平気で、何時も変わらない歩調を続けたという事である。
また、平素が無言無愛想で独り思索に耽り、時に直立して思案に沈むこともたえずあったと、もってその一斑を知る事が出来る。

出典:ワークショップ