昭和28年水害

  1. 川副町
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昭和28年水害

■所在地佐賀市川副町
■登録ID2098

6月24日午後東支那海にあった梅雨前線が北上し、佐賀地方では、25日朝から雨になったが、午後からはますます激しくなった。26日の午前に再び強雨となり400ミリを記録し、被害は全県下に拡大した。27日も早朝から強雨となり大被害を起こした。この雨も28日午後には前線が南下し、県内では少雨に変った。この4日間の雨量は平野部で600ミリ程度であるが山間部の三瀬、古湯では、900ミリに達し、年間雨量の35%にあたり、県下の河川は各地で氾濫して佐賀平野は一面泥海と化し、学校も休校となった。運動場にはムカデ板が浮き、帰宅の時には自転車のハンドルがわずかに水面上に出る位の水深なり、国道208号線も浸水し交通も麻痺した。
 消防団も出動し、防災にあたるとともに佐賀駅側の国立倉庫より米を運び、早津江で炊飯し、漁船で各家庭に配達した。

出典:地域の人の解説