初午

初午

■所在地佐賀市川副町
■登録ID2019

 観音講(娘達の社交娯楽的講集団)仲間をはじめ、女児達などが、シダレ柳の枝にカンノゴシ(雑草)・大麦もしくは小麦の芽・髪を白紙に包み、水引きで結んで川に流し、自分の髪が美しくなるよう祈願した。この時、「この川やこの川や長さ広さは知らねども ながるる先までぬべや黒髪」などと唱えた。地区によって、髪と共に七草を包むとか、小麦は自分の年の数だけ包むとかされる。また、白紙に包むのではなく、藁ツトに包むとされるところもあり、川にも後ろ向きになって投げ入れるなどというところもある。初午の時には観音講仲間は野菜、煮付、おひたし、なますなどの精進料理を食べたともいう。
 稲荷参拝をするところも多く、唐津市鏡山稲荷社などに参拝した。

出典:川副町誌P.762