ヤモ合わせ

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ヤモ合わせ

■所在地佐賀市神野
■登録ID1911

 佐賀では銀蜻蛉をヤモと呼ぶ。とりもち竿などでヤモを捕え、羽の間の胴を糸で結び、糸の先を1mくらいの竹竿にくくりつける。雄ヤモの飛んでいる堀に行き、これを囮ヤモにして頭上で丸く回わす。囮は雄雌どれでもよく、雄であれば繩張り争いのためかすぐ喧嘩しにくるし、雌であれば交尾せんとして近寄るので、その機を逸せず掴まえるのである。これをヤモ合わせといった。捕えたヤモは、ねずみとりや小鳥籠に入れ、意気揚々と帰って友達に自慢したものである。ヤモ合わせの呼び声は「ヤモホッー、ヤモホッー、メトンに目かけてござらんかん」であった。なお、ヤモの雄をオトン、雌をメトンといった。

出典:神野p168(神野小学校100周年記念誌)