郷土歌

郷土歌

■所在地佐賀市西与賀町
■年代近代
■登録ID186

作詞 腹巻 紫浪
曲譜 産業組合の歌にて
昭和10年10月発表
1.北に天山 空澄みて 南 筑紫の海広く 文化の波も綾なして 寄する佐賀市の片ほとり
2.農工商漁 わが村の 戸数は五百七十戸 人口三千五百にて 野に天恵は溢れたり
3.潮の香高き 松並木 一望涯(はて)なき干拓地 伸び行く村のたのもしく 耕地は三百五十町
4.米収一万五百石 麦作 凡そ二千石 五穀のみのり豊かにて 南北二つの大倉庫
5.市場に築く魚の山 行商人の勤勉に 鮮魚かまぼこ 竹輪など 販路いたらぬ隅もなし
6.雲雀さえずる春景色 瓦工場も のどかにて かげろうもゆる遠方(ちちかた)に 缶詰会社も 見ゆるなり
7.交通要路の本庄江湖 春はさざめく潮干船 丸目渡しの御番所は 江藤新平 乗船地
8.佐賀藩公の御船小屋 軍船あまた つながれし 往時を語る松風に 白帆のかげものどかなり
9.偉人 副島種臣は 開化日本の暁(あけ)の星 残る逸話の数々を しのぶ今津の屋敷跡
10.崇(あが)めまつるは九寺十社 本庄の宮の朝あけや 高太郎丸の跡問えば 赤い夕日のはぜもみじ
11.さくら花咲く わが校よ 学びの道の春秋に いそしむ健児七百の 栄冠ほこるバスケット
12.我が西与賀の村民は 義務責任を全うし 公徳守り 義に厚く 究めて進む おのが業
13.ああ 勅語(みことのり)かしこみて 御国を思う 真心に 挙村一致の実をあげ みごと築かん 理想郷

出典:ワークショップ