淀姫神社へお礼参り(八朔お籠り)

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淀姫神社へお礼参り(八朔お籠り)

■所在地佐賀市鍋島町江頭
■登録ID1701

 江頭地区では、淀姫神社へ御礼参り(別名 水神楽詣)をし、御神楽を奉納、御神酒開きをすることが毎年の慣例になっている。
 これは、淀姫神社の御神徳により農業用水に対するお礼と秋のみのりを得た喜びを感謝する行事である。
 この時、神扉を開き、金の御幣を拝する。この特典があるのは、元亀元年(1570)8月、大友軍が佐賀に攻め寄せてきたとき、鍋島の軍勢が夜襲を敢行する事になり勝楽寺に陣揃いをした。このとき、江頭の百姓が当寺に馳せつけて竹を伐り、竹槍を作り、奮って従軍した。いよいよ夜襲となり大勝利を得た。(今川の合戦)このとき、鍋島直茂公から江頭の土民に対し何か望みがあるなら遣わそうというありがたい御下命があった。すると、淀姫神社の金の御幣を拝したい旨をおこたえ申し上げた。それからは、この特典がつづいたという。

出典:鍋島町史p.293〜294