三夜待

三夜待

■所在地佐賀市開成(旧新村)
■登録ID1698

 毎月の23日を中心に開かれる地区の親睦会のことである。普通三夜待の神は女神だから男がまつり、六夜待は男神だから女がまつるといわれる。三夜待の石碑の前に酒肴をささげ、おさがりを戴いて四方山話に花を咲かせた。旧新村に限らず、三夜さんや三夜待ち等と言って、佐賀地方の風習行事で、何処でも行われていた。
 先ず、年齢、職業等比較的環境の似かよった人々で仲間を作り、月に1回程度輪番制で、当番の家に集まり、会食後、夜遅くまで語り合って楽しんでいた。又、三夜待仲間と言って、旅行や色々の行事及び憂い事、お祝い、病気等全ての喜怒哀楽を共にする仲間として三夜待が有った。
 現在は周囲は団地化され、職業も境遇も違う人々で、自然と昔ながらの三夜待グループも解散になり、数グループが残っている程度で、現在は形を変えた仲間作りとして、職業年齢などに関係なく、気の会う人たちで三夜待の名前で会食等を行っている。

出典:鍋島町史p.177 開成かたりべp.99