佐賀県立ろう学校

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佐賀県立ろう学校

■所在地鍋島町大字森田321番地
■登録ID1690

ろう学校は、大正13年(1923)10月23日に私立佐賀盲唖学校となったのがはじまりで、大正14年1月13日、佐賀市水ヶ江町124番地に民家を借り受け仮校舎として発足している。
以前は盲唖教授所別に佐賀盲学院等と称して盲唖者の教育を施していた。この発達には佐賀市長故野口能敬氏や中原勇蔵氏という方々が活躍してその礎を築かれている。

その沿革概要を述べると
大正14年2月24日 内田喜平・大塚竹次の名で文部省に許可申請
大正14年6月10日 文部省から認可
昭和6年3月1日 佐賀県立代用指定
昭和8年4月 聾唖中等部も授業開始
昭和9年4月 佐賀県立盲唖学校と改称
昭和16年4月 職業科設置
昭和20年8月 空襲で校舎全焼
昭和22年4月 新学制施行で佐賀県立盲唖学校を佐賀県立盲学校と佐賀県立聾学校とに分離。小6・中3・高3の6・3・3制となる
昭和23年4月 義務教育施行
昭和39年11月 佐賀市鍋島町に移転新築。29,598平方メートルを買収、起工。
昭和41年10月 新校舎へ引越し完了
昭和49年10月 創立50周年記念式典挙行

ろう学校は、水ヶ江戦災で高木町(※現・呉服元町)願正寺・上芦町の民家・大和町の春日山道場・多布施川沿いの旧日東航機青年寮跡などに校舎を転々として、のち盲・ろう分離し、私共鍋島町に施設を移し、校舎はもちろん体育館・職業教育の特別教室・寄宿舎・浴場・調理室・食堂等々又運動場も広く、理想的な施設が完備され、特に戦後は、福祉国家建設思想が高揚され、憲法にいう人権尊重と教育の機会均等が実現され、涙ぐましい教育活動は感謝と尊敬の外ない。

出典:鍋島町史p9