海軍大佐。牟田菊雄は海軍少将牟田亀太郎の従弟にあたり、明治29年(1896)３月５日、東川副村大字大堂（現諸富町加与丁）に、父辰五郎、母カ子の二男として誕生する。東川副小、芙蓉高小、佐中を経て、大正７年11月、横須賀の海軍機関学校卒業後、機関少尉候補生となり、同８年８月、海軍機関少尉に任官する。支那事変、太平洋戦争などに従軍。なかでも、昭和16年12月８日、ハワイ奇襲作戦に参加する。松、榊、杉、蓬各駆逐艦機関長、大村航空隊分隊長、空母鳳翔整備長、館山、木更津、鈴鹿、鹿島各航空隊整備長、第五航空隊機関長などを務め、昭和16年10月、海軍大佐に昇任。その後、空母翔鶴、瑞鶴塔乗、南西方面海軍航空廠第一支廠長、航空本部監督官、近畿軍需管理部第一管理長などを歴任する。昭和54年(1979)12月６日、東京都目黒区で死去。享年83歳、従四位勲三等。

出典：諸富町史P.1294