陸軍歩兵少将。松田国三は、陸軍歩兵大佐松田元武の実弟にあたり、明治16年(1883)７月８日、佐賀郡大堂村（現諸富町太田）に生まれる。明治30年、東川副尋常小学校を卒業するや、熊本地方幼年学校に入り、陸軍士官学校を卒業。明治37年11月１日、陸軍歩兵少尉に任官し、歩兵第二十四連隊付となる。日露戦役に出征後、中央幼年学校生徒隊中隊付を経て陸軍大学校へ進み、歩兵第二十四連隊中隊長を務め、大正２年12月、同校を卒業。日独戦役、満州事変、熱河戦、長城戦などに参加する。この間、陸軍士官学校教官、第十一師団参謀、教育総監部課員、歩兵第四十六連隊大隊長、第十八師団高級参謀、参謀本部部員、朝鮮軍参謀、朝鮮軍高級参謀、近衛歩兵第三連隊長、昭和７年８月、陸軍歩兵少将に昇任、歩兵第十一旅団長、吉林守備隊司令官などを歴任、建国に功労する。昭和10年(1935)７月27日、熊本市大江町で死去。享年52歳、従四位勲二等功三級。

出典：諸富町史P.1289