煤(すす)はらい

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煤(すす)はらい

■所在地佐賀市三瀬村
■登録ID1301

今年の行事は大祭りを最後にひと段落し、そろそろ新しい年を迎える準備にとりかかる。正月準備は暮の13日からはじまる。煤(すす)はらいといって、仕事を休み1日がかりで家の内外を大掃除する。
現在では家の都合で適宜に行なうようであるが、12月13日に煤はらいをする風習は、江戸時代から明治・大正のころまで行なわれていた。
 家の中のけがれを清めて、トシの神を迎えるのにふさわしい祭場にしておくのである。日本の神々は罪・咎・穢れをきびしく忌み、すこしでもけがれのある場所には来臨されないと考えられていたからである。
 三瀬の家々では笹竹を切ってきて、神棚・仏壇を中心に天井や壁などの煤やくもの巣を払って大掃除をやる。期日は暮の13日とはきまっていない。

出典:三瀬村史p651