野狐使い(やこつかい)

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野狐使い(やこつかい)

■所在地佐賀市三瀬村
■登録ID1281

みすぼらしい服装に着かえて、顔に狐の面を被り、各家の門口に立って「京都下りのお稲荷さんで、どちらを向いてもお家繁盛と鳴いてゆく、スココンコン、スココンコン」と、狐のまねをして餅を貰って歩くのである。京都の稲荷というのは伏見稲荷のことで、ここには倉稲魂神(五穀を司る神)を祭ってある。
昔から狐はお稲荷さんの使いとされていた。野狐使いは五穀豊穣を祈り歩くのであって、昔の人の素朴な風習であったが、これも塩配りと同様、今では見受けなくなった。

出典:三瀬村史p634