もぐら打ち(小正月)

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もぐら打ち(小正月)

■所在地佐賀市東与賀町
■登録ID1057

田畑を荒らすもぐらの害を防ぎ農作物の豊産を予祝する行事で1月14日の夕刻に男児が行う。竹竿の先に藁づとを束ねた、もぐら打ち棒で各家の庭先を詞章を唱えながら打ち餅や金銭を貰ってまわる。
餅を貰うときは「おかちんなよごんでも太かとからくんさい」と言った。もぐら打ちが終わると、もぐら打ち棒は折って柿などの成木にかけ、貰った餅はぜんざいにしたり金銭にかえた。
絶えて久しかったが、昭和57年に、「ふるさと運動」の一つとして搦こどもクラブにより復活した。昔からの詞章とともに新作も歌われた。
♪なれなれ柿の木 千なれ 万なれ 億万なぁれ 人のちぎっときゃ 堀(ほい)の真中(まんなきゃ)なぁれ おいがちぎっときゃ 座敷の真中なぁれ 十四日のもぐら打ち
♪いちの木 にの木 さんの木ゃ 桜 しはまた柳 柳の下を おんぼひょどり したきり雀 十四日のもぐら打ち
♪十三 七つ 七つの年から 油きゃやい やぁらいて 犬(いん)から追われて ひゃしん(林)なきゃ かぁごんだ 十四日のもぐら打ち
♪ことしゃ みょうな年 電気のほぉやが つうぼんだ それを開こうでぇちゃ 医者の粉薬(こぐすり)のんで はいこんやい はいこんやい 十四日のもぐら打ち
♪したん こくたん 枯木たん 枯木の枝から落ちたたん それもちょっとの じょうたんたん 十四日のもぐら打ち
♪ちょーよんどん ちょーよんどん 包丁かしやい 餅くいやい 餅はよんごうでも 太かとから くいござい 十四日のもぐら打ち
♪ことしゃ犬年 もぐら打ちが始まった 大将が三人 手下が三十人 歌どまうちゃえじ 今のはやりのテレビマンガうとた 十四日のもぐら打ち

出典:東与賀町史P1022