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諸富町 その他
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佐賀平野
佐賀平野の成り立ちは、極めて新しい沖積によるもので、その開発は弥生期以降とされ、米食人口の増加に比例して耕地が広がっていったと言われる。 昭和57年(1982)、徳富権現堂地区から、農地の基盤整備事業に係る発掘調査によって、弥生後期(約1,700年前)の種々の土器が出土した。 この先人の住居跡から、少なくとも、自給自足の農業が諸富町のこの地に営まれていたと考えてよい。 今日、碁盤の目のように、農地が整然と区画され、果てしなく広がっている沃野に、黄金色の稲穂が波打ち、鮮やかな原色のコンバインが、縦横に往き来する様を眺めるとき、この肥沃な沖積層の重粘土に、新天地を求めて南下し、初めて鍬を振りかざした農民は、一体どんな人達であっただろうか。 あばれ川の異名をもつ千歳川(筑後川)の氾濫と闘い、人類が農業を始めた時以来受けたような鳥害、虫害と、それに野草の繁茂に悩まされるなど自然との戦いが繰り返されたに違いない。 彼らがどんな農業を営み、どんな生活をしたのか分からないが、隷属的農民として、封建農民として、がんじがらめの枷を背負い、肉体を極限まで酷使し、苦難の道を避けることなく黙々として働きつづけ、今日の輝しい農業の礎を築き上げたに違いない。 その足跡を振り返るとき、先人への厚い感謝と歴史への郷愁を覚えるのである。
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石棒突き
礎石をつきこむ地つきのことを石棒突きといって各戸からでてこれにあたった。つき手は揃いの手拭いをしめ祝いの歌をうたいながら地固めをする。ニワカまででて賑わった。(祭文は東川副村誌より転載) 「伊勢音頭」 ♪伊勢は津でもつ 津は伊勢でもつ 尾張名古屋はあの城でもつ ヨイヨイヨイトナー 「北山しぐれ」 ♪染ばなー やかん持ってこい 後は賑わう 有明の月を 眺めで眺めで 勇み立つ コラヨイコラヨイ ヨイトナー お寺和尚さん なぜお寺にゃおらぬ 町がこんたん賑わう 面白やー コラコラ 袈裟も広も七條も木原の出口に ドウサドウサ チンチチリッ シャンコシャンコ ヨイヨイヨイトニャー 「那須与一的射(戌亥の角)」 ♪切って放せば要際よりプウッと射切る 射られた的はヒラリヒラリと2、3度45度は舞いあがり 敵や味方も一度にフウと賞め声あげる 那須の与一は軍半ばに功名手柄 弓は袋に剣は鞘に 中に立てたるこの棒は 戌亥の角に納めおくぞよ 先祖代々孫子の末まで繁昌仕るぞ ヨイヨイヨイトナー