妙見社

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■所在地佐賀市本庄町大字本庄950
■登録ID763

西寺小路南の国道208号沿いに、妙見社がある。
妙見菩薩を奉祀する祭神は国土を擁護し災を消し敵を退け、福寿を増す仏とされ、日蓮宗では特にこの妙見菩薩を信仰する。また妙見菩薩は北斗七星の本地で、北辰尊星妙見大菩薩とも称され、北極星を仏格化した諸星の王であって、一切の事物の善悪を記録する国土の守護神であるといわれている。中世においては、武将の中にも、千葉氏、山名氏、大内氏など深く妙見菩薩を崇敬した。
県内では妙見菩薩の石像は未発見といわれ、文字塔のみが知られている。
社殿内の妙見菩薩像は、信者の増田栄次郎氏が大正初期に製作したものである。
氏子の寺小路、溝口区住民の信仰厚く、昔から旅立ちには奥殿の小石をお守に持参し、旅行の安全を祈願して、また帰郷すれば小石を倍にして返し、無事に帰ったお礼をなす風習があった。
妙見社では年2回の祭りが続けられている。
1月(現在は第2日曜日)に大般若供養をなす。8月の豆祗園は子ども達の主催である。前日子ども達が区内の家々に1斗ショウケ(竹かご)を持って廻り、農家からは蚕豆(トーマメ)を、非農家からは金銭を奉加してもらい、蚕豆を煮て日暮れと共に子ども達の手から煮豆を参詣人に分けてやった。また青年団主催の浪曲等で、当日は賑わいをみせたが、今は子ども達の豆祗園のみが残っている。

※「祗」の右側の表記は、「氏」が正しい。

出典:かたりべの里本荘西分P.44本荘の歴史P.29

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