下合瀬の大カツラ 一株

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下合瀬の大カツラ 一株

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■所在地佐賀市富士町大字下合瀬 佐賀市
■文化財指定状況国 天然記念物
■文化財指定日昭和37年5月16日
■登録ID5358

大カツラは、脊振北山(ほくざん)県立自然公園内、佐賀市富士町下合瀬地区樋口にある。付近は標高400メートル前後の低山地で、大カツラは東側に開口する小さな谷間の開口部付近にあり、三方を杉林に囲まれている。
カツラは、九州から北海道にかけての山地に自生する落葉高木で、幹は径1メートル以上に達し、樹皮が縦に裂ける。葉はヘリにギザギザがあり、円形または広卵形で長さ約2センチメートル。葉は細長い柄で対生し、細長い枝の両側に並ぶ。雌雄(しゆう)異株で4~5月、葉に先立ち葉脈に紅色の小さな花が咲く。雄花には多数のおしべが、雌花には薄紅色の糸状の柱頭(ちゅうとう)がある。
下合瀬の大カツラは雄株で、水平根回り13.8メートル、樹高34メートル、枝張り周囲37メートルと巨木である。旧基幹部基部から大小無数のヒコバエが群がり生えて一樹をなしたもので、その内幹囲1メートル以上のものが20数本もあり、最大のものは約3メートルのものもある。
この大カツラは、山神(やまのかみ)の社地内にあり、昔はしめ縄も張られていたというが、近くに神祠(しんし)もなく木自体が神木として崇敬されていたと推定される。
推定樹齢は1000年といわれ、樹勢は今なお旺盛である。