佐賀県内農耕生活用具 五一二点

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佐賀県内農耕生活用具 五一二点

  • 佐賀県内農耕生活用具 五一二点

■所在地佐賀市川副町大字南里 佐賀県農業試験センター
■文化財指定状況佐賀県 重要有形民俗文化財
■文化財指定日昭和52年3月11日
■登録ID5316

昭和40年頃から佐賀県農業試験場によって、県内の農具類、生活用具、古文書類の収集が進められ、その収集資料は約2000点にのぼっている。江戸中期から昭和初期を中心とした資料は体系的に整理され、常設展示されている。
これらの資料は、馬耕農地帯の佐賀平野、人力中心の白石平野・東松浦郡一帯の資料をはじめ県内各地の農耕生活用具であり、その原形をよくとどめている。特に、佐賀平野のクリーク地帯特有の「クリーク農法」は独特で注目をひく。
収集されている資料は①耕作・耕転用具②管理用具③収穫・調整用具④生活用具の四種に大別される。①は耕作、田植え関係の用具(鍬、鋤、馬鍬(まが)、田下駄)、②は施肥、除草、害虫駆除、揚水、泥土揚、運搬関係用具(がんづめ、誘蛾燈、足踏水車、泥土揚桶、鞍)、③は脱穀、選別、計量、農産加工用具(唐箕(とうみ)、唐臼、千歯(せんば)、扇風機、手箕、綿くり機)、④は農耕生活での衣食住に関する資料(手鏡、行燈、水甕(みずがめ))である。
いずれの資料も本県の風土的特徴をよく表し、農耕生活の推移、その発展過程を理解する上で欠かせないものが多い。