惣座遺跡出土遺物 一括 (附)弥生土器 一点

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惣座遺跡出土遺物 一括 (附)弥生土器 一点

  • 惣座遺跡出土遺物 一括 (附)弥生土器 一点

■所在地佐賀市大和町大字尼寺 佐賀市
■文化財指定状況佐賀県 重要文化財
■文化財指定日平成2年3月30日
■登録ID5303

惣座遺跡は脊振山系から流下する嘉瀬川が形成する扇状地の扇頂近くに所在し、佐賀市大和町久池井字惣座に位置する。遺跡は縄文時代から平安時代にまたがる複合遺跡である。
出土遺物は、仿製鏡、銅剣・矛の石製鋳型、石錘などがあり、特に土壙墓の1基から銀製指輪および大量のガラス製小玉が一括出土した。
石製鋳型は上下端が割れた破片で、残存長5.2センチメートル・残存幅4.2センチメートル。表裏両面に銅剣型、また側面に銅矛型、計3本分の型が彫り込まれており、石材の再利用が窺える。これから鋳造された製品は剣、矛とも細形形式である。とくに矛は袋部に3条の節帯をもっており、従来、朝鮮半島からの舶載品と考えられていたタイプであるが、我国における青銅器生産の開始が弥生前期前半まで遡ることを明らかにした点で、意義は大きい。
銀製指輪は土壙墓の中央よりやや北側(頭位側)の床面上で、3個重なって発見された。いずれも径2センチメートル前後で、針金状の薄板を曲げて作り、素材はきわめて純度の高い銀を用いている。
ガラス製小玉は総数6,810個ときわめて多量であり、一連にすると9メートルをこえる見事なブルーの連珠となる。