燈堂

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■所在地佐賀市川副町大字犬井道 佐賀市
■文化財指定状況佐賀市 史跡
■文化財指定日昭和60年2月25日
■登録ID5246

戦国時代の勇将、龍造寺隆信(1529〜1584年)は、豊後の大友氏に内通した家臣に追われ、筑後柳川に近い一木村に身をひそめていた。天文22年(1553年)ひそかに水ケ江城奪還を企てていた隆信は、鹿江兼明らの船に乗り、犬井道地先の燈堂に上陸した。当時この辺一体は葦の生い茂った海岸で、航路の安全を祈る灯(燈=あかし)をつける堂があったことからアカシドウと呼ばれている。
 上陸後、破竹の勢いで周辺の諸将を降した隆信は、遂に五国(肥前・筑前・筑後と肥後・豊前の一部)二島(壱岐・対馬)の大守となり、九州では薩摩の島津、豊後の大友と並ぶ戦国大名となった。
 隆信の座像は、当初昭和28年4月南川副町制施行を記念して、地元の有志によって建立されたが、その後損傷が激しくなったため、平成10年9月に改築されたものである。