山伏棒術免状

山伏棒術免状

■所在地佐賀市大和町
■年代近世
■登録ID2250

 横馬場の宮副 茂氏所蔵のもので、享和2年(1802)3月吉日の日付けがある。山伏独特の棒術の免状で図入りの基本型を示している。又棒の持ち方、棒の下ろし方、棒仕合のことや「殺之伝」という項の「月影」、「村雨」、「水月」等いずれも「口伝」となっており極秘のもののようである。免状の文中に
「あぢきなや 山路をたどり 行時は 瀬の鳴音を 道づれにせよ」
と和歌によって秘伝を伝えるなど、まことに奥床しいものである。

出典:大和町史p587