多布施の矢竹の生け垣

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多布施の矢竹の生け垣

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■所在地佐賀市多布施四丁目10~12番地付近(上多布施中部)
■登録ID1922

「多布施の矢竹の生け垣」は、多布施四丁目中央部の住宅地の中にあり、近くには宗智寺がある。風情のある矢竹の生垣が連なるこの道は、かつて多布施小路(たふせくうじ)と呼ばれていた。この小路は今も周辺の小道とともに落ち着いた居住景観を作り出している。
宗智寺は、かつて藩祖鍋島直茂公が嫡子勝茂公(初代藩主)に家督を譲った後、隠居所を構えた場所で、直茂公は亡くなるまでここをこよなく愛していたと言われている。直茂公もお屋敷を出て、すぐそばのこの小路をよく散歩されたことであろう。
古来、矢竹は弓矢に使用された竹で、これを生垣にした屋敷には武家屋敷が多いが、多布施小路に住んだ古の人達はどんな職業の人達であったかは分かっていない。生垣が作られた年代も分からない。
昭和40年頃は多布施小路には戸数も少なく、良く手入れされた矢竹の生垣が整然と途切れることなく300mも続き、まるで矢竹の回廊の様であった。
今もこの地区はどこか田舎の雰囲気を残しており、小路を歩くと心が安らぐ感じがするところである。
この生垣は、平成18年に第9回佐賀市都市景観賞を受賞した。

出典:・佐賀市景観賞10周年記念誌・上中自治会だより

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