くるまえび養殖

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くるまえび養殖

■所在地佐賀市諸富町
■登録ID1570

有明海のくるまえび(スエビ)は特に美味で、東京などから買付けが行なわれていた。
大木磯吉氏は県内で、いち早く、これが養殖(厳密には蓄養)を思い立ち昭和5年、大浦の海に2,500坪、熊本県天草郡登立町に、3,500坪と2,000坪の養殖場を設けて操業した。
ここでは、くるまえびの小さいのを8月に入手して、養殖場で育て12月〜3月までの期間に、ノコクズ詰めにして出荷した。
出荷は鉄道、後、航空貨物によった。また、養殖法も進歩して、孵化えびを養殖するようになった。
新しい事業に取り組んでの困難と苦労も、想像されるが、成し遂げ、後、達司氏が継いだが、海苔養殖の発展に伴って困難となり、昭和54年に、50年に亘るくるまえび養殖事業を閉じた。

出典:諸富町史P.1084