もぐら打ち

もぐら打ち

■所在地佐賀市久保田町
■登録ID1414

1月14日の夕方に子どもたちが行う作物の豊作を願う予祝行事の1つである。1間(1,8m)ほどの木や竹の先に、藁を束ねた槌状のものをくくりつけた、もぐら打ち棒をつくり、家毎に廻って庭先で歌に合わせて打ち歩き、お礼に餅を貰う。
 もぐら打ちが終われば、もぐら打ち棒を折って柿の木にかける。朝、行う集落もある。
 田地を荒らす、もぐらを追い払い、成木に多くの実がなるようにとの願いがこめられた行事である。
 「なあれ、なあれ柿の木、ならずの柿をば、千なれ、万なあれ、あすの晩までになあれ
わが子のちぎろうどきゃ、畑のまんなきゃーなあれ、人の子のちぎろうどきゃあー、堀の岸ぃなあれ
 もぐら、もぐら、もんな なあれ、なあれ柿の木、14日のもぐら打ち、おかちんな、よごうでも、太かとからくいござい

出典:久保田町史 p.565〜p.566