恵比須

恵比須

■所在地佐賀市東与賀町
■登録ID1092

狩衣指貫(かりぎぬさしぬき)に風折烏帽子(えぼし)をかぶり大鯛をかかえ釣竿を肩にしたにこやかな恵比須像は福神の代表的なもので、氏神社の境内や屋敷神として祀られている。
恵比須は当て字で夷、戎、蛮、狄などの文字が古く、異民族を意味し異郷から来臨した漂着神で幸をもたらす客神(まれびとがみ)とされている。
初めは海上交通、交易の神やがて海の幸をもたらす漁業神とされ、さらに商業神として広く信仰されるようになった。
今町・船津など海に近い集落にみられる恵比須像は豊漁を祈願して建立されたものである。
大野一区の文政10年(1827)建立の恵比須像は大黒天と二神を祀ったもので、1月20日に「恵比須さん茶講」が行われている。

出典:東与賀町史P1060